パートナーインタビュー
サイボウズ製品との連携サービスが売上好調!その背景にはパートナー加入の多大なメリットが。
- プロダクト
- 中部
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「ワークスタイルの未来を切り拓く」を
企業理念とし躍進を続ける、
ワークフロー専門メーカーの
株式会社コラボスタイル様。
2013年の創業翌年に
サイボウズのパートナーに
加入し、ビジネスを展開されています。
そんなコラボスタイル様に、
パートナー加入を決めた理由や、
具体的なビジネス内容、
それによって得られた成果などについて、
お話をうかがいました。
株式会社コラボスタイル
代表取締役社長
松本洋介氏
取締役
プロダクト開発責任者
波多野謙介氏
営業部
統括
加瀬曹一郎氏
オフィスワークを効率化するクラウドワークフローサービス「コラボフロー」などを開発・販売するワークフロー専門メーカー。
INDEX.01 パートナー加入の経緯
経営陣のビジネス戦略と熱い想い、
製品連携のメリットに惹かれ、パートナーに
2014年にサイボウズパートナーとなった理由について、当時のビジネス上の課題や目標などを交えてお教えください
松本氏
2013年7年の創業当初、実は弊社の提供するワークフローシステムは、クラウドではなくオンプレミスの製品だけでした。当然、社内でSaaS事業化の話は出ていましたが、どのようにユーザーを獲得し、継続して契約してもらうか、というクラウドのビジネスモデルについては、右も左もわからない状態でした。まずそこから学ぶ必要があったわけです。
そうした中、たまたま私は、起業前にサイボウズの青野慶久さん(現・代表取締役社長)や栗山圭太さん(現・執行役員営業本部長)と知り合い、お二人の語るビジネスモデルや熱い想いに強く惹かれていました。当時から青野さんはすでに、オンプレミスに加えてクラウド形態でのサービス展開に注力することを決意しており、国産クラウドサービスで世界まで見据えた戦略を描いていました。
起業したばかりでレベルは全然違うとはいえ、私たちもそういう覚悟と戦略を持って取り組まなければと思い、ビジネスパートナーとして一点集中するなら、ぜひサイボウズを選びたい、と考えるようになったのです。
波多野氏
製品・技術面でも、サイボウズのパートナーとなることには大きなメリットがあると考えていました。もともと松本と私は、サイボウズのサービスが大好きで、サイボウズ デヂエやかんたんSaaSについては、「やられたなあ、まさにこういうものを作りたかったんだ」と思っていましたし、そのあとに出てきたkintoneに関しても、クラウドの次の時代を切り拓いていくサービスだと感じていました。
弊社が注力しているのはワークフローのサービスで、データを会社の中でいかに効率よく回していくか、という面に特化しています。一方、kintoneは、どちらかというと蓄積したデータをどう活用するか、というアプローチのサービスです。kintoneはAPIで他のアプリと容易に連携できるので、弊社のサービスと連携すれば、お客様のご要望を実現する上で足りない領域を補い合って、より早く価値を出せるようになります。そういう面も考慮して、サイボウズのパートナーとなることを選びました。
INDEX.02 加入後の活動
受け身ではなく、積極的に活動することを意識
パートナービジネスを始めた当初、どのような苦労があり、それをどう克服しましたか?
松本氏
最初は、サイボウズからワークフロー関連の案件がもっと流れてくるかと期待していたのですが、ただ待っているだけでそれほど多くの案件が生まれるわけがありませんよね。逆にそれがいい経験になって、お客様の課題、あるいはサイボウズや他のパートナー様単体ではカバーしきれないところを把握し、それに対して弊社はこういうことができる、という明確なメッセージを打ち出すことの大切さを学びました。
それを踏まえて具体的には、当時弊社の本社は東京・神保町にあったので、サイボウズの東京オフィスへ通って営業の方と積極的につながって、一緒に勉強会をしたり、リード創出のための戦略を練ったり、といったことに取り組みました。
波多野氏
営業面で当初苦労したのは、弊社のパートナー様から、「kintoneとコラボフローという2つのサービスを同時に入れるという提案は、お客様にとってややこしくて売りにくい」とよくいわれたことです。この問題については、お客様の実際の業務に関する知識が弊社やパートナー様に蓄積され、それを踏まえてしっかり提案できるようになったことで、だんだん解消されていきました。
やはり、連携する機能を作るだけではダメで、それをお客様がどう使うのか、という利用シーンをしっかり想定するのが大事だということですね。また、サイボウズのパートナーエコシステムが広がって、複数のサービスを連携して利用することに違和感がなくなってきたのも大きかったと思います。
INDEX.03 ビジネスの展開と成果
サイボウズ製品との連携サービスを提供し、
着実に伸長を続ける
パートナーとして、現在どのようにビジネスを展開していますか?
波多野氏
サイボウズ製品との連携サービスとして、コラボフロー for kintone、コラボフロー for ガルーン、コラボフロー for サイボウズ Officeを提供しています。
その中でもっとも売れているのがコラボフロー for kintoneです。kintoneに蓄積されているさまざまなデータを、手入力せずに自動でコラボフローに登録し、申請書等を効率的に作成することができます。また、作成した申請書を社内の各担当者が閲覧・承認すると、当然その記録がコラボフロー内に残りますが、さらにそのデータをkintoneに登録することで、分析などの二次利用が可能です。そのように、kintoneからコラボフローへ、コラボフローからkintoneへという双方向の連携機能によって、活用の幅がどんどん広がっていく製品です。
スタッフには、どのような教育をされていますか?
加瀬氏
弊社では普段からサイボウズ製品を使い倒しているので、それを通じてスタッフの理解は自然に深まっていると思います。また、Cybozu Daysなどに積極的に参加して、そこから刺激を受けているスタッフも多いですね。
松本氏
やはりスタッフが自発的に動くのが一番いいと思うので、会社側の施策としては、イベントに参加する機会を与えたり、サイボウズに関する情報を目に触れる場所に置いたり、といった仕掛けを用意する程度にあえて留めています。
パートナービジネスにおいて、具体的にどのような成果が出ていますか?
波多野氏
サイボウズ製品と併用して弊社製品を利用いただくことで、弊社製品の導入社数が伸びました。弊社製品のユーザー様の約5分の1が、なんらかの形でサイボウズ製品と連携利用しているイメージです。割合としては非常に高いですね。
加瀬氏
数字として大きな成果が出ていることは、パートナービジネスに対するスタッフの意識にも非常にいい影響を与えています。サイボウズや弊社のパートナー様に対して、「これをして欲しい」と一方的に求めるのではなく、まず弊社のできることをしっかりと提供した上で求め、ともに成長していく。そういう意識を全スタッフが共有し、戦略的に動くことができています。
あと、サイボウズと一緒に仕事するとシンプルに楽しいというのは、皆が思っていることではないでしょうか。
INDEX.04 加入のメリット
サイボウズや他パートナーの存在が良い刺激に
そのほかに、サイボウズパートナーのメリットとして感じていることはありますか?
松本氏
サイボウズはいろいろなことにチャレンジし、しっかりとアウトプットする。しかも、成功したことだけでなく失敗したことも包み隠さず教えてくれる。それを参考にして、いわば後出しで動けるというのは、弊社の全スタッフがメリットとして実感しているところだと思います。本当にいろいろなことを学べるという点については、サイボウズパートナーになる前に期待していた以上でした。
波多野氏
開発チームにも、非常にポジティブな影響を及ぼしています。サイボウズのアウトプットの文化やアウトプットされた技術から学ぶことは多く、情報をキャッチアップしたり、サイボウズのエコシステムの中でより存在感のあるパートナーを目指したりする意欲が自然と高まっています。もしサイボウズのパートナーでなかったら、弊社の開発チームはもう少しおとなしい集団になっていただろうと思いますね。
松本氏
他にもたくさんありますが、やはり大きいのは、他のパートナー様とのつながりですね。どちらかというと自分から積極的にアプローチするタイプでない方が多いのですが、Cybozu Daysなどのイベントでこちらから話しかけて入り込むと、活発に意見を交換してくれて、共催セミナーや勉強会などを重ねながらともに成長することができます。そのように、パートナー同士で協業したり、ビジネス外でつながったりできる、サイボウズのエコシステムの風土が大好きです。
波多野氏
サイボウズのエコシステムはビジネス一辺倒でない雰囲気があって、私のように自分から話しかけるのが苦手な人でも入りやすく、一員になれたと感じられるのがすごくいいですよね。
加瀬氏
営業面でも、サイボウズのエコシステムでは本当にいろいろな方と出会えて勉強できるので、非常に感謝しています。また、サイボウズは、しっかりと考えた上で相談すれば、期待に応えて動いてくれる会社なので、営業においても一緒に取り組んだほうが絶対にいいと思います。
INDEX.05 加入をご検討の方へ
熱量の高いユーザーを獲得し、
他のパートナーとともに成長できる環境
最後に、パートナーになることを検討中の企業の方に対して、メッセージをお聞かせください。
波多野氏
kintoneのユーザー様には、熱量の高い、いわゆる“ファン化”した方が非常に多いと感じます。つまり、kintoneと自社製品を連携するということは、そういう熱量の高い方に自社製品を使っていただき、貴重なフィードバックをたくさん得られるチャンスなのです。製品開発面において、それは非常に大きなメリットですし、パートナーとなることの決め手のひとつになるのではないでしょうか。
松本氏
SaaS事業への参入を考えているけれども、なにから始めればいいかわからない、という経営者の方に対して、私は、「とにかく勉強になるから、選ぶならサイボウズのパートナーになるのがいいと思うよ」といつも話しています。
kintoneのユーザーは増え続け、チャンスがどんどん広がっている中で、パートナーとしてできることはまだまだたくさんあります。ぜひサイボウズのエコシステムの中に積極的に入り込んで、そのチャンスを活かして欲しいですし、私たちもそれをお手伝いしたいと考えています。
取材・執筆 : 松島 拡
取材日 : 2022年2月15日